歯周病対策とは
歯周病は、歯の周辺や表面、歯と歯ぐきの間に蓄積するプラーク細菌により引き起こされます。
毎日ハブラシやフロスでプラーク細菌をきちんと取り除いておかないと、歯ぐきが炎症を起こして赤く腫れたり、歯ぐきから出血することがあります。これらは歯周病の初期段階に見られる症状で、歯肉炎と呼ばれています。
このような歯周病のサインを放置しておくと、歯と歯ぐきの間に小さな「歯周ポケット」ができます。歯周ポケットが徐々に深くなり、やがて歯周病が重度に進行する恐れがあります。歯周病がこの段階に達すると、歯周組織が損傷を受け、そのまま放置すると歯を失う恐れもあります。
健康な歯ぐきを保つためには、歯周病に対する効果的な対処法を見つけ、症状を初期段階(歯肉炎)で食い止めることが大切です。
歯周病対策のための3つのステップ
強い歯を保つためには、健康な歯ぐきが不可欠です。健康な歯ぐきを保つための最良の方法は、適切なオーラルケア習慣を身につけることです。
普段から簡単にできる次の3ステップで、歯と歯ぐきを清潔に保ち、歯周病を予防しましょう。
ステップ1:フッ素配合のハミガキで1日2~3回歯を磨く
ヘッドは小さく、柔らかめで毛先が丸いタイプのハブラシまたは電動ハブラシを使用し、1日2~3回、少なくとも2分間ブラッシングをしましょう。正しく歯を磨くことで、歯ぐきからの出血の主な原因である蓄積したプラークや歯石を除去することができます。
ステップ2:フロスを使用して、歯と歯の間に付着した歯垢を除去
フロスや歯間ブラシを使って、ハブラシが届きにくい歯と歯の間に付着した歯垢(プラーク)を取り除きます。歯ぐきを傷つけないよう、フロスは歯と歯の間でゆっくりと動かしましょう。
ステップ3:定期的に、歯科医院で検診を受け、歯垢や歯石を取り除いてもらう
定期的に歯科医院での検診を受けましょう。専門家であれば、自覚症状が現れる前に歯ぐきの問題を見つけることができます。また、定期的に歯科医院で歯のクリーニングや歯石除去、歯面研磨を行えば、蓄積したプラーク細菌(歯石)が除去され、歯周病の予防に繋がります。
健康な歯ぐきと強い歯を保つために、この3ステップを習慣化して、歯周病を予防しましょう。
すでに歯周病を発症している場合は?
歯周病の自覚症状がある方、またはすでに歯肉炎を発症している方も、この3ステップを実践することで歯周病の進行を抑えることができます。症状を放置しておくと、歯周病が進行して歯を失う恐れもあるため、この3ステップを習慣づけることが大切です。歯周病を発症している方は歯科医師に相談して、これ以上進行しないよう対処しましょう。